身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する「ウェルビーイング」。このキーワードが生み出す大きな潮流は、日本人のライフスタイルをどのように変えるのか? また、それに応じてどんな新しい産業や市場が生まれるのか? 消費者目線で社会トレンドをウォッチし続けてきた統合型マーケティング企業「インテグレート」CEOの藤田康人氏が考察していく。(JBpress)

「かもしれない」がスマホ依存の原因?

 スマホ依存が世界的に大きな問題になっています。

 スマホ依存の危険性は日本でも再三にわたって指摘されています。車や自転車に乗っている最中の「ながらスマホ」も大きな事故につながるとして社会問題になっています。

 スウェーデン出身の精神科医、アンデシュ・ハンセン氏は、著書『スマホ脳』(新潮新書)の中でスマホ依存について以下のように述べています。

<私たちは1日に2600回以上スマホを触り、平均して10分に1度スマホを手に取っています。ほぼ一日中、いかなるときもスマホを手放せない状況といっても過言ではありません。