ミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官。2018年2月資料写真(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 東南アジア諸国連合(ASEAN)は10月26日に首脳会議をオンラインで開催した。だが、加盟10カ国にASEAN事務局を加えた首脳らによるこの会議にミャンマーは代表を送らず、欠席した。

 加盟国が欠席する中で首脳会議が開催されるのは異例だ。

 同日夜に発表された「議長声明」ではミャンマー軍政への厳しい批判が盛り込まれた。これは、ASEANの原則である「全会一致」「内政不干渉」を踏み越えた内容とも言え、今回の首脳会議を機にASEANは新たな一歩を踏み出した。

オンライン首脳会談の画面に「MYANMAR」の文字だけ

 この首脳会議に先立ち、10月15日に開いたASEAN臨時外相会議で首脳会議には軍政トップのミン・アウン・フライン国軍総司令官を招待しないことで一致し、ミャンマー側に代理として「非政治的な人物」の派遣を要請していた。これに基づき軍政は当初外務省高官の出席を模索していたようだが、25日になって「国家元首か閣僚級の人物の出席にだけ同意する」としてミン・アウン・フライン国軍総司令官か軍政が指名した閣僚級の出席をASEAN議長国であるブルネイに求めていた。しかし、あくまで「非政治的な人物」の出席を求めるASEAN側と最終的に調整できず、異例の欠席となったのだ。

 オンラインによる首脳会議の様子を伝える映像では、議長国ブルネイのボルキア国王などの発言者が画面中央に表示され、その周囲に各国の国旗などを背景に加盟国首脳の映像が配置されるようになっていたが、欠席となったミャンマーの映像はただ国名だけが表示されるだけだった。

オンライン首脳会談の様子を映すモニター画面。発言者を中央に映し、その周囲に各国首脳の映像が並んでいるが、ミャンマーの箇所は国名だけが表示されている(写真:ロイター/アフロ)