新型コロナウイルスの変異とは化学的にどのようにして起きているのか

 8月上旬、日本はいまだかつてない、新型コロナウイルス感染症のピークを迎えています。

 これに対し、政府は「重症者以外は『自宅療養』」の方針を打ち出し、与党のみならず野党、自治体からも、早々に矢の批判が上がっています。

 どうしてこういうことになるのか?

 一つには、現状でのコロナ対策の立案能力不足を指摘せねばならないでしょう。

 いつまで経っても「緊急事態宣言」「まん延防止重点措置」。いずれも人流を押さえることに有効に機能していないのは、現実に急増する感染者数から明らかです。

 結局、各省庁から上がってくる政策案が、適宜調整されて政府案となって、いまの状況になっているわけで、構造的な改革がないと、結局これを繰り返すことになるように思われます。

 一つの典型的な症状は「縦割り」あるいは「専門家」を祀ってタコツボ式に物事を進める慣習でしょう。

「コロナ行革」が待望されるように思います。

 私はプロフィールの類を縷々書くのが嫌いですが、本日は、東京大学で物質科学の実験研究室を四半世紀主催する「いち専門家」ふうに、私が指摘して横やりの入らない領分から「デルタ変異株」解剖の入り口をご紹介してみましょう。