これから出産を予定している人は、接種後の長期避妊は必要ありませんが、可能ならば妊娠前に接種を受けた方が良い。

 また、赤ちゃんの手足が揃う器官形成期(4~8~12週あたりまで)は、偶発的な胎児異常の発生との(医師の識別に)混乱を招く恐れがあるため、ワクチン接種を避けるようにすべきでしょう。

 授乳中のお母さんも、現時点で特段の懸念は認められず、国際的に接種の対象として認められています。

 結論として「妊婦さんは、リスクも低く、新型コロナウイルスワクチンは接種しておいた方が安全」。このような論旨を背景を含めて源流探訪してみます。

そもそも妊娠とは何か?

 さて、改めて妊娠とは何なのでしょう?

 小中学生向けの性教育のようなことをいまさら問う必要があるのは、そのレベルから確認した法が、社会の「コロナリテラシー」全体が向上するように思われるからです。

 ここでは特に、コロナリスクの高い女性の立場で考えます。

 受精とは、お母さんの卵子に、外部から入ってきた父親の精子が結合して発生する事態です。

 その方法は、自然な方法から、試験官内での人工授精まで様々ですが、この受精卵(胚とも言いますし、この時点では「ES細胞」)は、それが赤ちゃんとしてきちんと育つには、お母さんのおなかにきちんと着床してやらねばなりません。

 そうやって、おなかの中に新たな命を宿した状況、それが妊娠の基本的事柄です。