「江戸和竿」で楽しむ手長エビ釣り
毎年梅雨から夏かけて楽しみにしている手長エビ釣り。
仕掛けや釣り方も比較的簡単で、手長エビの生息域を見つけることができれば、釣果につながります。
手長エビ釣りは、エサを付けた小さなハリを食わせて口に針掛かりさせる、れっきとした「釣り」になります。
さらに針掛かりまでのじれったさや、掛かってからの引きなどの独特な「釣り味」は、一度味わうと病みつきになる面白さです。
また道具に関しては、比較的安価で手軽に揃えることができる一方で、手軽であるからこそ、少しだけ贅沢な道具で、手に伝わるこの独特な「引き」を深く楽しんでみるのも「粋」な遊びに思います。
今回は少しだけ贅沢な道具、江戸和竿を使った手長エビ釣りをご紹介してみたいと思います。
2020年7月に書いた『繊細な引きが病みつきに、河口の手長エビ釣り』(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61369)において、手長エビ釣りは200年もの昔、江戸時代の「釣り本」にも出てくるほど先人の釣り人を魅了してきた釣りモノとしてご紹介しました。
なかでもハゼ釣りを通して味わう「江戸和竿」の釣りは、昔から親しまれた道具や釣り方で遊ぶためか、自分なりに考える江戸の「粋」や当時の「釣り味」に触れているような感覚を覚えます。
より大きな「型」でもなく、より多くの「数」でもない、「奥ゆき」を楽しむ世界です。
これにもっと触れるために、同じように古くから親しまれ、現代でも比較的手軽に狙える他の釣りモノから、探してみようと考えていました。