4月18日日曜日、中国の上海で、かなり飛ばし過ぎな国際記者会見が開かれました。
中国通信大手のファーウェイが、国内合作で自動運転車の開発を発表したのです。
最初に感じたのは、これはまともなビジネスになり得ないという本質で、とてもではないですが、国際市場でシェアなど取れる話に整理されていないものでした。
何を考えるとこういう技術ラッパを吹けるのか、というのがAI法整備、AI倫理の観点からの率直なところです。
そこそこ枯れた技術モジュールの寄せ集めでシナジーを主張していますが、技術的には金満以上に見るべきものはありません。
この会見を論評して、5G対応の何のと技術関連で云々するのも目にしましたが、およそピントが外れています。もしビジネスを考えるのであれば技術近視眼。
「うちのテクノロジーは世界一」と胸を張って商戦で失敗するのは、古くはソニーのベータカムから、私のかつての同僚、坂村健のトロン(TRON)、果てはGUI-OSに至るまで、日本の「お家芸」ですが、今回の中華「花火」発表には、取り立ててみるべき基幹技術のイノベーションは見当たりません。
特にファーウェイの発表で致命的だったのは、そんな状態で「レベル4」の自動運転技術だとぶち上げた部分です。これでは商売はできません。
非上場ですから、資産経済で株価つり上げの花火など意味がないはずなのに・・・。
これはもし、少しでもまともに自動運転ビジネスで勝とう、シェアを取ろうというのであれば、自殺行為に等しいぶち上げ方です。
中華思想なのかもしれませんが、正直理解に苦しみます。
読者の皆さんにもこれを「痛感」していただく上では、日本の例、ホンダの慎重な積み上げと比較していただければ、一目瞭然と思います。