2021年1月中頃から2月初めにかけて米国の株市場では、ゲームストップ株が乱高下を続けた。
メルビン・キャピタル・マネジメントという大手のヘッジファンドがゲームストップ株を空売りで値下げさせると公表し、それに米国の個人投資家たちが対抗する形で、やり合っているうちに連日乱高下が続いたのだ。
ちなみに空売りというのは、手元に持っていない株式を信用取引などを利用して「借りて売る」ことを指す。
例えば、これから下がることが予想される時に空売りをして、その後予想通り株価が下落したところで買い戻して利益を得ることである。
ゲームストップの株価は1日で31ドルから347ドルにまで暴騰した。
ベンチャーキャピタルも参戦し、1月11日から26日までゲームストップの株価は642%上昇した。
さらに、テスラのCEO(最高経営責任者)イーロン・マスク氏も空売り勢力と一戦を交える個人投資家たちを応援するかのようなツイッターをすることで、株価はさらに上昇した。
こうした光景を黙って見ていられない韓国の東学アリ(韓国の個人投資家)たちも参戦し、それこそ銃声のない戦争の様相であった。
1月29日、韓国預託決済院によると、28日基準で預託院を通じたゲームストップの株式決済額は1億274万ドルと集計された。
銘柄別決済額の順位もゲームストップは1月27日に40位から28日はテスラ(2億5847万ドル)に次いで2位に浮上した。