年末から年初にかけてサムスン電子の株価は最高値を記録し、韓国の個人投資家たちは歓呼した。
しかし、その後、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が裁判で収監されることになり、サムスン電子株は徐々に力を落とした。
9万5000ウォンの最高値から1月28日現在8万3900ウォンへ下落した。
さて、サムスン電子に沸いていた韓国株価市場は、現在LGの様変わりに沸いている。
LGはこれまで、なぜか「2位に甘んじる企業」というイメージが強かった。
グローバルなイメージのサムスン電子は、「2位は誰も記憶してくれない」と1位になることに固執してきた。
「2位ではなぜダメなんですか」と詰め寄った日本の女性政治家がいたが、サムスン電子の辞書には2位という言葉はないのである。
一方、LGは前会長が「不正な1位は意味がない」と、不正な行為を働いて1位になるくらいならあえて2位に甘んじるという方針を打ち出しているからだ。
「不正な1位に意味はない」という言葉の裏には、自分たちはグッドカンパニーであることを強調し、「財閥は積幣」という図式から脱却したい気持ちが込められている。
もちろん、本当は「1位になることは重要だが、間違った方法で1位になるのでは何の意味もない」ということで、1位になりたくないというわけではないらしい。
LG電子は1970年代はサムスン電子より一足先に電子産業に進出しており、「技術の金星(LGの前身)」といわれ、白物家電では圧倒的にサムスン電子の上を行っていた。
今でも白物家電やノートパソコンはLG電子の商品がサムスン電子のものより韓国では人気がある。