五輪メダリストからEXILEら有名アーティストそしてトップ経営者までをも指導してきたフィジカルトレーナー吉田輝幸氏はその新刊『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』で「決断力はフィジカルトレーニングで高められる」と指摘する。その理由と方法とは。
決断力はトレーニングで養われる!?
VUCA(ブーカ)の要素が一度にすべて現れてしまったかのような今の世の中、ビジネスに関して「決断を迫られるとき」というのは否応なく増えるでしょう。これまでたとえば大きな決断や意思決定は年度に一度、あるいは四半期ごとのルーティンで済んでいたような場合も、今後はそんなパターン化されたサイクルは通用しないかもしれません。
というのも、現状の分析には「内部要因」と「外部要因」の両方を見ることが必要だからです。ところが、感染症の動向や、それに伴う経済状況、国際情勢に至るまで、自社を取り巻く外部要因は、いつ、どんなに激変してもおかしくありません。
しかもそれは、予測不能です。私たちが今、置かれているビジネスの状況は、自社(内部要因)の努力だけではあらがえないことで一変してしまう可能性があるのです。
だからといって手をこまねいているわけにはいきません。
過去の常識が通用しない時代だからこそ、これまでにない商機もあるはずです。そしてそれは、市場の動きで自然発生的に生まれるというより、自らの手で新たに創造するものであるはずです。今の時代は、一人ひとりのビジネスパーソンにとっても、決断力という強い力を身につけ、養うチャンスでもあるのです。