写真はソウルの飲食店街

 12月13日、韓国の刑務所を出所した一人の元受刑者が、国際的な激震を巻き起こしています。

「彼」の名はチョ・ドゥスン=趙斗淳(1952-)。

 2021年には69歳になる人物ですが、前科17犯というこの人物をめぐって、韓国はもとより中国をはじめ国際社会にも様々な反響が広がっています。

 なぜか日本ではほとんど反響がありませんが、一体何が起きているのか?

 まず「彼」が「前回」引き起こした2008年12月11日の「ナヨン」事件から、振り返ってみましょう。

教会で8歳幼女をレイプ
膣と肛門の8割を失った被害者

 この事件は長らく「ナヨン事件」と呼ばれてきました。「ナヨン」は被害者の仮名で、日本でいうなら「**ちゃん誘拐事件」的な命名だったようです。

 しかし、問題にするなら加害者であろうということで、現在では「チョ・ドゥスン事件」と呼ばれています。

 その日、いまだ朝の8時半であるというのに、犯人のチョ・ドゥスンは酒に酔って、韓国の首都圏、京畿道安山市の教会前の路上で、被害者となる当時8歳、登校途中であったキム・ナヨン(仮名)を見つけます。

 チョ・ドゥスンはナヨンに「教会に行かなければならない」などと言って、あろうことか教会のトイレに8歳の幼女を連れ込みました。

 その先で起きた出来事は、気になる方には関係のホームページなどをご覧になっていただくこととして、ここでは「極度に悪質な性的暴行」が加えられたとのみ記しておきます。