ひたすら急な上りが続くので、すぐに息が切れてきます。木立の中に響くのは自分がハアハアいう音だけ。
すでに15分ぐらいが経過。先が見えず、いつ着くかがまったくわからないので苦しさが増します。
と、「100m先」という看板を発見! 「もう少しだ」という期待感と「まだ100mもあるのか」というウンザリ感の両方が湧いてきます。
実はこの標識、約400mの登り道に50mごとに付いています(下りのときに確認しました)。足下しか見る余裕がなかったのでこれまで気づかなかったのでした。
ついにチラッと見えた! この瞬間のほうが、登り切ったときよりももしかしたらうれしかったかもしれません。
歩き始めて約30分、ようやくたどり着きました。これが「日本一カッコイイ」と思う立石岬灯台(立石埼灯台と呼ばれたこともある)です。
場所は福井県敦賀半島の先端。初点灯は明治14(1881)年7月。日本海から敦賀湾に入る船を導くために、140年間ずっと現役で働き続けています。