「まさか、こんな時にね…」(韓国大企業役員)。2020年11月23日、韓国の総合株価指数(KOSPI=コスピ)が史上最高値を更新した。
新型コロナの再流行で政府が「社会的距離置き策」のソウルなどでの引き上げを決め、消費の落ち込みを懸念する声が強まっている中で外国人が牽引する株価はどんどん上昇している。
23日の証券市場でコスピの終値は前日比49.09ポイント(1.92%)高の2602.59となった。
2018年1月29日に一時2598.19を上回り過去最高値となった。今回はそれを上回り、2600ポイントを超えたのも初めてのことだ。
2020年1月に2201でスタートした(この日の終値は2175)コスピは新型コロナの第1派流行で3月半ばに1500を割り込んだ。
その後ずっと上昇し5月末に2000を突破していた。11月に入ってさらに一気に上昇し、16日に2500を超えていた。
新型コロナ対策強化の一方で…
「QRコードを準備してください」
11月24日朝、ソウル中心部の明洞近くのスターバックスでコーヒーを買おうと思ったら、入り口でいきなり止められた。
そうだった。今日からソウルは「社会的距離置き」という新型コロナ対策が「2段階」に引き上げになった。
スタバはテイクアウトだけ。それも入り口でQRコードを使って「入店情報入力」をすることになった。
韓国ではここ2~3週間、新型コロナの感染者が再び急増して内需の落ち込みを懸念する声が高まっていた。