マネーフォワードと共同し、資産を一元管理

 ──OneStockは、資産寿命を把握するだけでなく、複数の金融機関の資産を一元管理できるアプリとのことですが、改めてその機能について教えてください。

 池田 主な機能は大きく3つです。まずは先ほどからお話ししている「資産寿命の把握」です。野村證券の年金研究所が長年積み重ねたノウハウや統計データなどを活用し、「資産寿命」を計算するロジックを開発しました。回答しやすい22項目を入力するだけで、資産の寿命を算出することができます。

22の質問項目回答しやすい22の質問に答えるだけで資産寿命が算出される

 2つ目が「資産の見える化」です。銀行や証券などさまざまな金融機関で保有する資産を自動連携することで、資産全体を一元管理できます。現在の資産状況を把握することで、将来に向けて資産寿命を延ばすための対策を講じる際の指針になります。

 この「資産の見える化」は、家計簿アプリで国内トップシェアを誇るマネーフォワードさんと共同で製作することで、金融機関の壁を越えて資産を一元管理することを可能にしました。

 ──付き合いのある金融機関って大抵、複数ありますから、それを一元管理するとなると意外と難しいかもしれません。

 池田 例えば、銀行3行、証券2社、保険会社2社と取引している方ですと、ご自身の資産ポートフォリオが7つできてしまいます。でもOneStockを使えば、全資産を一括で管理できるようになるわけです。

池田肇さん

 マネーフォワードMEは、毎月の引き落としなど、どちらかといえば資産のフローを管理するアプリですが、OneStockはストックを把握するアプリです。この2つをうまく使っていただくとフローとストックの両方を一括で把握できるようになります。

 そして3つ目が診断サービスです。月間・年間の資産全体の推移や個別銘柄のパフォーマンスを一覧できる「資産レポート」機能です。また有料のサービス(※)になりますが、金融資産額や運用資産比率などを自分と似たユーザーと比較する「あなたの状況」機能もあります。

(※)プレミアムサービス(月額税込550円)では無料会員に比べ自動更新の頻度が高くなり、全ての診断機能を利用できます。