診断機能の充実や、不動産・保険などとの連携も
──では、将来的にはOneStockのユーザーが金融機関の窓口で「年率2%の利回りで運用できれば自分の資産は枯渇しないので、それに見合う商品を教えてください」などと相談する日が来るかもしれませんね。
池田 そうですね。その意味ではOneStockはユーザーの金融リテラシーの向上にもつながると思います。
──ユーザーとしてもっともターゲットとしている年代はどこですか?
池田 すべての年代の方にご利用いただきたいと思いますが、強いてあげるとすれば40代後半から50代の方です。人生100年時代とすると、ちょうど折り返しの時期に当たり、そろそろ退職後などについても意識し始める時期です。人によっては相続なども発生するかもしれません。現時点での自分の資産寿命を把握しながら、人生の後半を健康で豊かに生きるための資金計画を立てる際の指針としてぜひ活用してほしいと思います。
またライフスタイルの変化やさまざまイベントが想定される30~40代の方にもぜひ使ってほしいですね。資産を一元管理することでより充実したライフイベントを実現しつつ、老後についても意識してもらうきっかけになれば幸いです。
──最後にOneStockの今後の展望や拡張性について教えてください。
池田 正直に申し上げまして、アプリの完成度としては、まだまだこれからだと思います。まずはリリースを優先し、どのようなサービスを求められているか、足元でユーザーの調査を実施している最中です。
調査結果をもとに優先順位をつけて機能を拡充していく予定ですが、やはり診断機能を充実させていくことがユーザーにとっても必要な機能であり、野村證券としての強みを発揮できる分野であると考えています。また不動産や保険などの資産連携などについても段階的に導入していきます。
また現状はiOSアプリのみのリリースですが、Androidアプリについても2020年秋ぐらいをめどにリリースする予定です。
──わかりました。私もOneStockを使っていきたいと思いますので、今後の機能拡充に期待しています。今日はありがとうございました。
(注)インタビュー内容は、取材日時点(2020年7月20日)の情報およびサービス内容であり、現在とは異なる場合があります。