潜在能力を見抜く質問力とは?
問題は、こうした優秀な人材をどうやって見抜けばいいかということです。面接では質問をしながら優秀な人材かどうかを見極めていきますので、質問力が問われます。そこで先ほどの項目ごとに、質問例をまとめてみました。
【面接で使える質問例】
(1)経験を振り返る力があるか
・最も成功した経験(または失敗した経験)は何ですか?
・なぜ、うまくいったと思いますか?(成功要因は何ですか?)
・その失敗から何を学びましたか?
・そこから得られた教訓は何ですか?
(2)価値観を言葉にする力があるか
・プライベートでは、普段どのように休日を過ごしますか?
・(休日にやることや好きなことに対して)なぜそれが好きなのですか?
・物事に迷ったら、どのように意思決定しますか?
・明日もし世界が終わるとしたら、最後にやりたいことは何ですか? (回答に対して)それはなぜですか?
(3)志を持っているか
・将来はどのような姿になっていたいですか?
・仕事を通じて社会にどのような貢献をしたいですか?
(4)ロジカルであるか
・これまでの人生について幼少期から順を追って説明してください
・これからの世の中はどうなると思いますか?
以前、上司から質問力についてアドバイスを受けたことがあります。よい質問は、質問のうまい人を見習って考えるべきだと。上司はプロのビジネスコーチと仕事をする中で、コーチがする「うまい質問」をメモに書き留めていたそうです。面接での質問に迷ったら、まずは質問が上手な人からその技を盗みましょう。
著者プロフィール 中野 在人 大手上場メーカーの現役人事担当者。 新卒で国内最大手CATV事業統括会社(株)ジュピターテレコムに入社後、現場経験を経て人事部にて企業理念の策定と推進に携わる。その後、大手上場中堅メーカーの企業理念推進室にて企業理念推進を経験し、人材開発のプロフェッショナルファームである(株)セルムに入社。日本を代表する大手企業のインナーブランディング支援や人材開発支援を行った。現在は某メーカーの人事担当者として日々人事の仕事に汗をかいている。 立命館大学国際関係学部卒業、中央大学ビジネススクール(MBA)修了。 個人で転職メディア「転キャリ」を運営中 http://careeruptenshoku.com/ |