ソウルの繁華街、明洞の一角

 韓国でもコロナ禍により消費者は財布の紐を締め続けている。

 7月30日に産業通産資源部(部は日本の省に当たる)が発表した2020年上半期、流通業の売上動向の資料によると、14.2%減少した。

 百貨店も全体的な売り上げでは、前年対比減少した。

 ところが、同期間に大手百貨店3社の高級ブランドの売上高は20~30%ほど伸びていることが分かった。

 どうも消費も二極化が進んでいるようなのだ。

 韓国の百貨店では、高級ブランドとコラボしたポップアップショップを開くイベントが頻繁に開催されている。

 それらのイベントが高級ブランド品の購入にもつながっているようだ。

 それだけではない。オンラインショッピングに力を入れている百貨店が、さりげなく高級ブランド品のアピールも忘れず行っており、ネットでの販売も増えているという。

 少し前に、シャネルがコロナ禍とは関係なく数十パーセントの値上げを発表すると、オープンラン(店を開けるやいなや走って買い物をすること)をする人でごった返したという記事を書いたのを記憶している読者もいると思う。

(「販売急減と思いきや、韓国のシャネル店前に大行列」https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60565