過去1年の実績で選ぶなら:JPMグローバル医療関連株式ファンド

 JPモルガン・アセット・マネジメントが運用する『JPMグローバル医療関連株式ファンド』は、過去1年間の騰落率で『グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド』に次ぐ好成績を上げています。

 実質的な信託報酬は『JPMグローバル医療関連株式ファンド』の方が低く、コスト面・パフォーマンス面の双方においてバランスの良いファンドという印象です。運用がスタートしたのは2013年7月で、今回取り上げた投資信託のなかでは『JPMグローバル医療関連株式ファンド』に次ぐ歴史があります。

 加えて、公式サイトの情報提供が充実しているのも嬉しいポイント。医療関連株式の魅力や、2019年の振り返り、2020年の見通しについて、運用者のアン・マーデンさんが具体的な企業名を挙げながら解説する動画が掲載されています。

 他にも、ニュースコラム「ヘルスケアNow(なう)」では、医療関連のトピックやキーワードをタイムリーに紹介。初心者にも読みやすい内容となっており、医療・ヘルスケア市場に投資するうえで参考になりそうです。

REITに投資するなら:東京海上・グローバルヘルスケアREITオープン(毎月決算型)

 ここまでに紹介した2つのファンドは、いずれも株式をメインに投資する投資信託です。しかし、医療・ヘルスケア分野の成長による恩恵を受けたいと考えたとき、候補となる投資先は株式だけではありません。

 例えば不動産を証券化した「REIT(リート)」を活用すれば、老人ホームや病院、研究施設などの不動産に投資することが可能です。間接的に、医療・ヘルスケア関連施設の大家さんになれる商品と言い換えてもいいでしょう。

 そんな医療・ヘルスケア関連REITの中から、より優れた銘柄を厳選して投資するのが東京海上アセットマネジメントの『東京海上・グローバルヘルスケアREITオープン(毎月決算型)』です。国内外のヘルスケアREITを投資対象としており、2020年5月末の純資産残高ランキングでも9位にランクインしました。

 REITは不動産の賃料を主な収益源にする性質上、分配金が比較的大きい点も魅力。実際、同ファンドが組み入れているREITの予想配当利回りは5.8%(2020年5月29日時点)と、高水準にあります。

 値上がり益だけでなく、定期的なインカムゲインも狙いたい人にとって、投資先の選択肢の一つになるでしょう。