医療投資信託TOP10

 景気の影響を受けにくく、今後も成長が見込まれる「医療・ヘルスケア」関連企業。本記事では、そんな医療・ヘルスケア分野に投資する投資信託をランキング形式でまとめるとともに、運用成績やコストを比較します。

医療・ヘルスケア分野に投資する投資信託の純資産残高ランキング

 2020年5月末現在、医療・ヘルスケア分野に投資する投資信託は30本近くあります。その中でも、純資産残高の多い順に上位10ファンドを抽出したのが下記の図表です。

  ファンド名 純資産
(百万円)
過去1年の
騰落率
信託報酬
(税込)
運用会社
1 グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド 136,114 21.7% 2.420% 三菱UFJ国際投信
2 野村ACI先進医療インパクト投資Bコース 為替ヘッジなし 資産成長型 73,440 16.0% 1.815% 野村アセットマネジメント
3 JPMグローバル医療関連株式ファンド 48,066 20.5% 1.85%
程度
JPモルガン・アセット・マネジメント
4 野村ACI先進医療インパクト投資Dコース 為替ヘッジなし 予想分配金提示型 47,350 15.9% 1.815% 野村アセットマネジメント
5 フィデリティ世界医療機器関連株ファンド(為替ヘッジなし) 43,080 15.8% 1.947% フィデリティ投信
6 メディカル・サイエンス・ファンド 40,835 15.0% 1.980% アセットマネジメントOne
7 アムンディ・次世代医療テクノロジー・ファンド(年2回決算型) 40,520 11.2% 最大
2.593%
程度
アムンディ・ジャパン
8 野村ACI先進医療インパクト投資Aコース 為替ヘッジあり 資産成長型 38,420 16.3% 1.815% 野村アセットマネジメント
9 東京海上・グローバルヘルスケアREITオープン(毎月決算型) 37,657 -12.9% 1.749% 東京海上アセットマネジメント
10 東京海上・グローバルヘルスケアREITオープン(年1回決算型) 25,768 -13.0% 1.749% 東京海上アセットマネジメント

※投資先ファンドの信託報酬を含む実質的な負担
データは2020年5月29日時点。各運用会社の運用報告書をもとに編集部作成

純資産残高で選ぶなら:グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド

 2020年5月末時点でもっとも純資産残高が多かった医療関連の投資信託は、三菱UFJ国際投信の『グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド』でした。純資産が多い=より多くの人が資産を預けている観点から、もっとも人気のファンドといえるでしょう。

 2004年の2月に運用を開始しており、16年以上もの歴史をもつ点には安心感があります。

 運用チームに過去に臨床現場で活躍していた医師をはじめ、看護師資格の保有者や、製薬会社出身者などが参加している点も特徴。投資の専門知識だけでなく、医学的な知見をも保有するプロに運用を任せられる投信といえるでしょう。

 『グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド』については、こちらの記事で詳しく取り上げています。

 コロナに負けない実力派投信!⑦ ワクチン・治療薬開発で脚光を浴びるヘルスケア関連