2019年8月1日、参院選に当選して初登院する河井案里被告

 今回は

拝啓 林真琴 東京高検検事長様
   同報 郷原信郎 弁護士様

 として、「河井克行・河井案里夫妻」逮捕直後の状況の下、現在のお立場は大きく異なって居られますが、いずれも極めて良心的、かつ原則的な2人の法律家を宛名とする開書簡の形でアカデミックな検討をしてみたいと思います。

 お2人は検事として同期であり、先日退職した黒川広務・前東京高検検事長も同期として、短くない検事生活をともにしておられます。

 以下にも記しましたが、私は今年2月1日、郷原さんにお声がけいただいて山口県下関市を訪れていました。

「下関市立大学」の特殊な状況を考えるシンポジウムに登壇しました。

 その楽屋の待ち時間に、前日「閣議決定」された黒川広務氏の「定年延長」を巡る驚嘆すべき事態の周辺を、同期で事情をよく知る元同僚の立場からおうかがいしました。

 また、かつてオウム真理教裁判に関連するご縁で、故・原田明夫検事総長に親しくご指導いただいたことがあります。

 原田さんのご紹介で東京高検検事長の林真琴さんを識り、スケールの大きい、定見ある法律家として、こういう人があるのか、と刮目させていただきました。

 お2人が検事として同期というのは、郷原さんに下関でお聞きし初めて認識しました。何はともあれ、本題に進みましょう。