投資用不動産

 宮崎県延岡市で保険業や資産運用のアドバイスに携わる小田初光さんが、地方で暮らす生活者のリアルな視点で、お金に関するさまざまな疑問に答えます。今回も前回に引き続き、「中古マンション」に投資するときのポイントについて詳しく説明します。

法定耐用年数が長い「鉄筋コンクリート」を選ぶ

【質問】
 福岡に夢のワンルームマンション! 投資用じゃけど、初めてでようわからん。失敗しない購入方法をアドバイスして!

 前回に引き続き、中古マンション購入のアドバイスを、ある不動産会社情報を元にして解説していきます。
 今回は具体的に「建物」と「設備」などについて、深掘りしながら話をしていきます(下図参照)。

 前回は中古マンションの価格と実質利回りについて話してきましたが、利回りが良ければそれでよしというわけにはいきません。建物自体が古いなどの問題を抱えていれば、取得価格は安くなるので、利回りがアップするのは当たり前です。

 まずは、物件の建物構造と築年数などについて解説していきます。
参照図には必ず、最初に「構造」があり、続いて「専有面積」「間取り」「築年数」「総戸数」が書かれています。どれを取っても重要です。

 マンションであれば、構造は鉄筋コンクリートが当たり前。たまに鉄骨造りなどもあります。鉄筋コンクリート造りの建物は、アパートなどの木造と違って、法定耐用年数も47年あります。購入年月日によりますが、残期間は減価償却が認められますので、節税対策としても長い期間、有効に活用できます。必ず鉄筋コンクリートを選びましょう

 また、賃貸用の区分所有マンションの中には、もともとは分譲として建てられたマンションが売りに出されることも時々あります。これは検討の価値がある物件になるでしょう。一般的に、分譲マンションは賃貸用のマンションと比べて設備が充実しています。設備の例として、遮音性の高い壁や床などがあります。価格を見ながら検討してみましょう。