長期・分散投資の基本をしっかりと
Q. 個人投資家は現状にどう向き合い、どのような行動をとるべきでしょうか?
新型コロナウイルスの感染拡大の影響がいつ終息するのか、また実体経済への影響がどの程度なのかは現段階では誰にもわかりません。
いずれ状況が改善し、経済も相場も徐々に落ち着きを取り戻していくのではないかと思われますが、このような先行き不透明な環境では、投資の基本に立ち戻り、長期・分散投資の徹底が重要ではないかと考えます。これを機会に定時定額積み立てなどを検討してみるのも良いのではないでしょうか。
また、ご自身の投資目的を思い返してみるのも大切です。先にも述べたような、各人にあった投資のルールを策定するのにも、良い機会かもしれません。
Q. こうした局面だからこそ見直したい、投資信託のメリットは何ですか?
投資信託とは「投資家のみなさまから集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロが株式や債券などに投資・運用する商品」です。少額から始められ、ファンドの中で資産や銘柄の分散効果が期待できることが大きなメリットであるといえます。
価格が下がって割安に見える投資対象であっても、今後の状況次第では一段と価格が下落するかもしれません。このような時だからこそ、資産や銘柄の分散を徹底することが有効ではないでしょうか。
Q. 最後に個人投資家にメッセージをお願いします。
新型コロナウイルス感染拡大の影響について、先行きは極めて不透明と言わざるを得ない状況です。
しかし、これまでもマーケットは世界恐慌やリーマン・ショックなど数々の危機を乗り越えてきました。コロナ・ショックもいずれは終息し、マーケットの混乱も落ち着くでしょう。
投資は未来の変化や希望に対して行うものです。「夜明け前が一番暗い」とのことわざもあります。今は真っ暗闇で先行きが見通せなくても、「巣ごもり消費」や「新薬開発」といった新たな注目テーマも出てきています。長期・分散投資の基本をしっかりと守りながら、これは! と思える投資先を考えてみてはいかがでしょうか。
市場の見通しやファンドの運用状況などは、弊社ホームページに随時掲載しておりますので、ぜひご活用ください。