モトワヴァ運河沿いの遊歩道を散歩していた猫は、日向ぼっこをしている友だち猫を見つけました。

 そっと近づくと、寝ていた友だちは体を起こしました。お互いの匂いを嗅いで挨拶します。

 大きな扉の前に猫がいました。猫に話しかけていると、「可愛い猫だから、写真を撮ることはいいことね」と、窓から話しかけられました。「この猫は、本当に可愛いですね。飼い主さんですか」と尋ねると、「いいえ。お腹をすかせているみたいだから、ごはんをあげているのよ」と。

「ノラ猫か、飼い猫かもわからないの。昼間の数時間は毎日ここへ来るけれど、そのほかはどこにいるのかわからないし。おうちはどこなの?と聞いたって、猫はお話ができないものねぇ」と、とても上品な口調で話してくれました。