すでに対策を講じている企業は2割以下。約6割が特別な対策はしていない

「新型コロナウイルスの感染拡大による選考活動への影響を少なくするために、具体的な対策はあるか」と尋ねると、「すでに対策を実行している」と回答した人は15%であったのに対し、「対策は持っているがまだ実行していない」が8%という結果だった。一方で、「特に対策はしていない」は57%に上っており、今後影響を受けることを予測してはいるものの、実際に具体的な行動には移せていないようだ。

採用活動に取り入れている対策は「オンライン面接」活用が最多

 また、「どのような対策を検討・実行しているか」を調査すると、「来社を伴わないオンライン面接・面談の活用」が19.6%で最多となった。次いで、「面接担当者の健康管理と衛生管理をより丁寧に行う」が17.6%、「選考中の求職者と面接担当者のマスク着用を予め認める」が15.2%と続いた。外出や直接対面する必要がないWebを活用した採用方法が有効と考えられているようだ。

 採用広報や説明会の実施を控え、新型コロナウイルスの感染拡大による新卒採用スケジュールへの影響を懸念する企業は多いだろう。採用活動が滞らないよう、手洗い・うがいといった基本的な疾病感染防止策に加えて、オンライン面接のためのシステム導入なども検討する必要がありそうだ。