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 Unipos株式会社は2019年11月、感謝と従業員エンゲージメントとの関係を探る「2019年度版 感謝と仕事に関する調査」の結果を発表した。20~50代の男女ビジネスパーソン2,096名を対象に行ったもので、調査期間は2019年11月8日~12日。本調査により、職場で感謝の言葉をかけられる頻度と従業員エンゲージメントには相乗関係があることが明らかになった。

エンゲージメントが高い人ほど感謝やお礼を言われる頻度も高い

 近年の深刻な人材不足を背景に、従業員の満足度を重要視する傾向があらわれ、「エンゲージメント」という概念が注目されている。国内外の様々な調査でも、エンゲージメントの高さと業務におけるパフォーマンスの良さには相関があるとされている。実際のところを知るため、従業員エンゲージメントと職場で感謝の言葉をかけられる頻度との関係を探った。

 はじめに、「職場で感謝やお礼を言われる頻度」について質問した。職場に対する愛着や信頼度合いを数値化する指標を参考に、まずは回答者を従業員エンゲージメントの高さ別に、「高」・「中」・「低」の3段階に分けた。それぞれの回答率を見ると、「感謝を言われる頻度が高い」という回答は、エンゲージメント「高」のグループに入っている人が最も多く、82.4%だった。この回答率は「低」のグループと比較すると32.3ポイントも高く、大きく差が開く結果となった。従業員エンゲージメントが高い人ほど、職場で感謝やお礼を言われる頻度も高いことが見て取れる。HRプロ

 

 「感謝や賞賛がモチベーションにつながる」のは、若手社員に多い傾向

 次に、一般職と役職者それぞれに「感謝や賞賛を受けることが自分の仕事へのモチベーションにつながるか」を尋ねた。ちなみに、本調査の対象者2,096人のうち、20~30代の一般職は1,672人、40代以上の役職者は424人である。モチベーションにつながると回答したのは、一般職では67.2%、役職者では54%。その差は13.2ポイントとなり、年齢が若い人ほど感謝や賞賛が自身のモチベーションにつながると考えていることがわかる。HRプロ

若者がモチベーションアップの糧とする感謝を、上司は頻繁に伝えられていない

 今度は、自分から「感謝やお礼を言う頻度」について質問した。すると、頻度が高いと回答したのは、一般職で71.9%。一方、役職者は60.8%となり、その差は11.1ポイントだった。役職者は、若手ほど頻繁には感謝の気持ちを伝えられていないようだ。ふたつ目の質問で、若手社員にとってモチベーションアップにつながると判明した「感謝や賞賛」が、上司からは十分に伝えられていない実情が明確にあらわれた結果となった。HRプロ