とりあえず銀行の話を聞く、そして調べる
そこで、私が資産運用の世界に初めて入ったときに取った方法を、皆さんに提案いたします。
もし銀行などの窓口で、定期預金以外の金融商品を勧められたら、お金を働かせる機会ができてラッキーと思って、一歩踏みこんでください。せっかく銀行から投資のチャンスをいただいたのですから、とりあえず話を聞いておきましょう。
ここで重要なのは、即決はしないで、保留にしておくこと。(保留にするハードルが最初の関門ですが、頑張りましょう。笑)
銀行から帰ってきたら、勧められた投資信託の名前をインターネットで検索して、販売している証券会社を調べてみてください。そして、その中から1つの証券会社を決めて資料請求してください。
資料が届いたら、時間をかけて吟味します。投資初心者にとっては、資料がわかりやすい(見やすい)ことが基準になってくるかと思います。
そうです! ここで事前準備、お勉強をするのです。ネットで資料を請求するだけなら、催促されることもありませんしね。銀行窓口などで話を聞くと、「商品を買わんと申し訳ない」などの心の葛藤がありますし、時間の制約もあります。銀行で投資信託を買うか、資料請求した証券会社と取引するかは、家でゆっくり考えればいいのです。
投資信託を購入するにあたっての口座開設の手続きや証券口座の仕組み、投資信託の専門用語(資産の価格変動リスク、為替リスク、手数料、信託報酬、信託財産留保額など)は、資料をじっくり読み返して理解します。そうすることで、頭の中の整理ができてくるはずです。
もし次に銀行などで声をかけられたときは、逆に質問を投げかけてみてもいいかもしれません。例えば、銀行が強く勧めてくる商品には
「○○商品に投資すれば一年でどのくらい増えますか?」
とか、
「○○商品のデメリットを教えてください」
「手数料はどうなっていますか?」
など。事前に勉強していれば、その担当者の答えが、この人に「お金」を預けて大丈夫か? という判断材料になります。それに、投資信託のことを少しでも知っていれば、銀行の担当者と対等に話ができるので、投資に対するモチベーションにもつながります。