沖縄・那覇の街並み

(上原 由佳子:フリーライター)

 昨年(2019年)のクリスマス(12月25日)、カジノを中心とした統合型リゾート(IR)事業開発計画をめぐって、現役の自民党代議士である秋元司容疑者が収賄容疑で逮捕された報道は記憶に新しい。この秋元容疑者に深く食い込み、現金300万円入りの紙袋を手渡した容疑で同じく逮捕されたのが、オンラインくじなどを手掛ける中国企業「500ドットコム」顧問の紺野昌彦容疑者だ。この紺野容疑者は兵庫県出身の人物にもかかわらず、諸報道は彼の現住所をなぜか「沖縄県那覇市」だと伝えている。

 実のところ、沖縄県在住のライターである筆者にとって、「紺野昌彦」はかなり身近な地元の有名人だ。筆者は彼と直接の面識や深い関係はまったくないが、お金持ちのおじさんの私生活を覗いてみたいという理由で、2014年ごろに紺野とFacebookでフレンドになっており、逮捕報道を聞いてかなり驚いた。

 逮捕前の紺野はFacebook上で、中国でおこなわれたド派手なパーティーの写真や、札束や銀行の預金額などの写真をしばしばポストしていた。私は数カ月に1回程度はキャバクラ嬢として働いている、貧しきシングルマザーのライターなので、自分のFacebookのタイムラインのなかで紺野の投稿はかなりの異彩を放っていた。

紺野容疑者の誕生日パーティーの写真。Facebook投稿写真より
札束を見せびらかす紺野容疑者のInstagram投稿写真