左足を投げ出していたので、足が不自由なのか、痛いのか、と心配しました。気になって、次の日にもう一度この窓の下へ行くと、今度は右足を投げ出していました。くせというのか、彼なりのくつろぎ方なのだとわかり、胸をなでおろしました。
いろいろな犬にも出会えて楽しかったです。長いシッポを自慢するように見せてくれたのは、カフェの犬です。お客さんに愛想よく接していました。
「追っかけっこをして遊ぼう」と、挑発してくる犬も可愛かったです。
猫や犬との出会いばかりか、この地で暮らす人々と話すことも思い出に残るエヴォラ。郷愁といってしまうと少し語弊があるかもしれませんが、日本の田舎に似た時の流れを感じました。ゆっくりと石畳の道を歩きながら、猫と出会う幸せをいつまでも覚えておきたいと思います。
※エヴォラへの行き方
日本からはまず、ポルトガルの首都リスボンへ空路で向かいます。成田空港、羽田空港からワルシャワ(ポーランド)、ブリュッセル(ベルギー)経由で約16時間。ロンドン・ヒースロー(イギリス)、ヘルシンキ(フィンランド)、パリ(フランス)、ミュンヘン(ドイツ)経由で約17時間でリスボンに着きます。
エヴォラへは、リスボンのセテ・リオス・バスターミナルから、高速バスで約1時間30分。
後編では、ポルトガルで最も美しい村の一つとされるモンサラズを訪れます。“あのCM”のロケ地にもなった、静かで小さな村です。
ポルトガルで最も美しく静かな村の猫
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58539