ウーバーイーツの配送スクーター。本格展開した当時、2016年9月ロンドンで撮影(写真:ロイター/アフロ)

 米調査会社のセカンドメジャーがこのほどまとめたレポートによると、米国ではここ最近、料理宅配サービス市場に著しい成長が見られるという。

市場成長率は40%、首位ドアダッシュは114%

 今年(2019年)10月の市場全体の売上高は1年前から40%増加。これまでにサービスを利用した人は1年前の19%から26%に増えた。

 この市場でシェア1位の企業は米ドアダッシュ。10月の同社のシェアは35%となり、売上高は前年同月比で114%増加した。

 これに次いだのが米グラブハブで、シェアは30%。この後に、米ウーバーテクノロジーズ(同20%)と米ポストメイツ(同10%)が続いた。

アマゾン、シェア0.5%で事業撤退

 米国では飲食店の料理を自宅で楽しむ人が増えている。これに伴い市場は急成長しているものの、競争は激化しており、誰もが事業を成功させられる状況ではなくなってきたとセカンドメジャーは指摘している。

 たとえば米アマゾン・ドット・コムは今年6月、米国市場から撤退した。同社が「Amazon Restaurants」と呼ぶ料理宅配事業を始めたのは2015年。しかし、この市場ではドアダッシュやポストメイツなどの新興企業が台頭。ウーバーも2016年に本格展開した。

 米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、料理宅配は労働集約型のビジネスで、採算性が低い。そうした中、新興企業は調達した巨額の資金を使って事業エリアを拡大、シェアを伸ばしていった。

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