4:ひとりですべてやろうとせず、周りに頼る
「自分の限界」を知ることも、大切なポイントです。困ったことがあった時に、人に頼らずにまず自分で解決しようと試みることは、通常は良いこととされています。しかし、それが過度になり、「何事も自分ひとりで解決すべき」「他人に頼ったら負け」という偏った信念を持つようになると、いずれ心が折れてしまいます。

 また、「もう限界だけど、だれに頼ったらいいのかわからない」ということもあるでしょう。頼りにできる相手との関係を日頃から構築しておくこと、また企業側も周りとそのような関係を作れるサポートをしていくことが求められます。

・手助けを求められる相手
 同僚や家族に「ちょっと手伝って」と言えないような関係になってはいないか。身勝手だと思われないか、頼んだらイヤな顔をされるのではないか、そのようなためらいが感じられる場合はサポートに入る必要があるでしょう。ストレスで倒れてしまったら、一番困るのは周りの人たちだということにも気づかせることが必要です。

・心を打ち明けられる相手
 誰かに悩みを話したからといって、状況は何も変わりませんが、本当の気持ちを話すことで心が癒され、問題に取り組む意欲が湧いてくることもあります。時には、愚痴も必要です。上司や人事担当者だと本音を出せないケースもあるでしょう。同僚や友人はもとより、カウンセラーなどのサービスを利用するのも選択肢に入れておきましょう。

5:どんな状況でも自分にプラスになることはないか考える
「つらい状況から希望を見出す」方法を知れば、すっと心が軽くなります。上司に叱られた時、「厳しく指導されるのは、期待されているからだ」と物事の良い面を見ようとし、前向きに考えることが習慣になるとストレス軽減にも効果が出ます。
また、「この状況から、自分は何を学べるのだろうか」と、自分にプラスになることを探してみることも有効です。不本意な仕事や、気の合わない上司、同僚であっても、そこから学ぶことは必ずあるはず。その意識ひとつで、やりがいを見出すことができるという観点を知ってもらうことも有効です。

6:睡眠時間や自分のための時間を削らない
 心が折れない人は、「自分自身を大切にする」ことを知っています。まず考えなければならないのは、睡眠時間を確保するということ。自分は短時間でも大丈夫、と睡眠を疎かに考える人もいますが、睡眠6時間未満で足りるショートスリーパーは、人口の1割にも満たないといわれています。自分では気づかなくても、睡眠不足の影響で仕事効率が落ち、イライラしやすかったり、気力がなくなったりすることがあります。
さらに、バランスのとれた食生活と運動も大切です。体の調子を整えることで心の調子を良くし、ストレスに負けない自分を作っていると認識すべきでしょう。趣味や気晴らしの時間も必要な時間だと意識させることも必要です。

7:周りの人に気軽に「ありがとう」と言う
「周りの人を大切にする」ことで良い空気が流れ、自分を応援してくれる人も増えます。職場のストレスの大きな部分は、人間関係からもたらされています。自分は一生懸命やっているのに周りは誰も認めてくれない、という気持ちに陥ってしまった場合は、思考を変えてまず自分から周りの人を認めることから始めることを勧めましょう。
仕事で全くストレスフリーな状況を作ることは、至難の業でしょう。しかし、ちょっとした工夫や心の持ちようでストレスは大幅に軽減できます。企業側も従業員のストレスを感知するとともに、ストレス要因を見極めた早めのケアをすることが求められます。