車の通りが少ない道を歩いていると、次々と猫が現れました。この先は行き止まりになっていて、車が通り抜けることがないのです。寝転がっていても安心だと、猫たちはよく知っていたわけです。なるほど〜と思いました。

 この猫は、わたしの前で毛繕いをはじめました。

 こちらの猫は、かなり年をとっているようです。

 共同住宅に住む初老の婦人は、「私が飼っているわけじゃないから、詳しいことはわからないけれど、ここにいる3匹は同じ家の猫ですよ」と教えてくれました。

 その共同住宅の一室で猫3匹と暮らしていたカップルが、海外へ引っ越すことになったそうです。猫たちはこの地での暮らしに馴染んでいるので、いっしょに引越しをしないようがいいだろうと彼らは考えました。そして、猫たちと同居することを条件に借主を探したというのです。

 3匹は、お気に入りの空間で暮らし続けています。「犬は人につき、猫は家につく」といいますが、スイスにも同じようなことわざがあるのでしょうか。

  ニヨンから見たレマン湖の日の出です。

 後編は、ニヨンの対岸にある町、イヴォワールを訪ねます。これは岸を離れるフェリーから見たニヨンの街並みです。

※ニヨン、イヴォワールへの行き方
 日本からはまず、レマン湖畔の国際都市ジュネーブを目指し、ヘルシンキ、ワルシャワ、ブリュッセル、デュッセルドルフ、ロンドン・ヒースロー空港などで乗り換えます。乗り換え時間を含め、最速は羽田〜ミュンヘン〜ジュネーブで、13時間50分です。

 ジュネーブ・コアントラン国際空港からニヨン駅までは電車で25分です。ニヨンからイヴォワールへはフェリーで20分です。

後編へつづく
レマン湖対岸へ、真っ黒犬と真っ黒猫に遭遇

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57863