細めの三日月(フランス語ではクロワッサン)のような形をしたレマン湖は、スイスとフランスの国境にあり、湖の約5分の3がスイスに、約5分の2がフランスに属しています。

スイスの西端、フランスとの国境にあるレマン湖(Googleマップ)
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 レマン湖の中核都市ジュネーブには、国際連盟本部や世界保健機構などさまざまな国際機関の本部がおかれています。このほか、モントルー・ジャズ・フェスティバルの開催地であるモントルーや、国際バレエコンクールが行われるローザンヌも、レマン湖畔にあります。

 レマン湖の北側はスイスです。湖の西端に位置するジュネーブから、北東約22kmの地点にニヨンはあります。

 ニヨン城は、ニヨン周辺を統治する領主の居城として12世紀に建てられました。フランス革命後の19世紀初頭には、スイス・ヴォー州ニヨン市の所有となり、市議会場、市庁舎、裁判所、刑務所などに使用されました。1888年からは、ニヨン焼き(陶器)などの博物館として一般公開されています。

 ニヨン旧市街に掲げられた旗。右はレマン湖に棲む淡水魚をデザインした自治体の旗、中央はスイスの国旗、左は所属するヴォー州の旗です。

 振り返ったときにアイコンタクトが取れました。「ついて来てもいいよ」という合図と受け取ったので、後についていくと・・・。