「タラトゥル」はブルガリアの冷製スープ。ヨーグルト、きゅうり、ディル、くるみ、ニンニク、オリーブオイル、水などを混ぜたものです。

「シシチェ」は、豚、ラムなどの肉とともに野菜を挟んで串に刺し、じっくりと焼きます。

 ここ、ヴェリコ・タルノヴォでもさまざまな柄の猫に会いました。

 風通しのよいところ、日向と日陰の両方あるような場所が、猫たちのお気に入りです。

 猫をかまっていたら、飼い主のおばあちゃんから「どこから来た?」と聞かれたので「東京」と答えました。すると、「カロヤン・ステファノフ・マハリャノフを知っているか? カロヤンだよ」と言われ、「??」。

 次の瞬間、ひらめきました!!

「スモウレスラー?」「そうだ、スモウだ! カロヤンは、わたしの親戚の息子。自慢だよ。誇らしいよ」と胸をたたいたではありませんか。なんだか涙が出てきてしまいました。こんなに遠く、食文化も異なる場所から来日され、よく頑張ってこられた、と。

 そう、実は大相撲の鳴戸親方(元大関琴欧洲)がここヴェリコ・タルノヴォの出身なんです。このアップダウンの激しい地形で子供の時から遊んでいたからこそ、足腰が鍛えられたに違いないと思いました。