北朝鮮、4日の飛翔体発射はロケット砲などの「攻撃演習」 KCNA

北朝鮮で、長距離多連装ロケット砲と戦術誘導兵器の「攻撃演習」を指導する金正恩朝鮮労働党委員長。国営朝鮮中央通信提供(2019年5月4日撮影、5日公開)。(c)AFP PHOTO/KCNA VIA KNS〔AFPBB News

金 「我々のせいで文大統領が国家安保会議(NSC)に出席するため、未明によく眠れなかったそうですが、未明に起きるのが習慣になってしまったのでしょうね」

文 「金委員長が特使団に、(ミサイル発射などを中止すると)先制的におっしゃってくださり、今後は安心して眠れそうです」

金 「これからは、文大統領がぐっすり眠れるよう、私が保証します」

「もう未明に起きなくてよいと伝えてくれ」

 つい1年ほど前にあたる2018年4月27日、板門店で開かれた第1次南北首脳会談で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領に、こう約束した。

南北首脳会談、韓国各紙は一定評価 非核化で物足りなさ指摘

韓国と北朝鮮の軍事境界線上の板門店で、一緒に手を挙げる韓国の文在寅大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(2018年4月27日撮影)。(c)AFP PHOTO / Korea Summit Press Pool 〔AFPBB News

 2017年5月9日に出帆した文在寅政権は、初めの6カ月の間、11回に上る北朝鮮のミサイルや核挑発に悩まされた。北朝鮮が挑発を重ねるたびに、文在寅大統領は大統領府の地下バンカーに入り、NSCを召集しなければいけなかった。同時に、韓国社会では文大統領の「対北融和策」に対する批判が高まっていった。

 それが2018年になって状況が急変した。2018年1月、金正恩委員長は新年の挨拶で、突然、「韓国の平昌(ピョンチャン)五輪に代表団を派遣する用意がある」と発表し、文在寅政権に融和ジェスチャーを送り始めた。