最近の韓流ブームに乗り韓国発信の「K-Beauty」が海外でもてはやされている。日本の女子たちも一部では韓国女子になりたいなどという人たちがいるようだ。
さらに、韓国女子たちは美へのこだわりが強く、それに伴い韓国ではコスメブランドが百花繚乱、化粧品戦国時代を迎えている。
さて、これまで紹介してきた化粧品会社は大手の老舗だった。今回紹介する会社は、2000年1月に設立されたABLE C&C(エーブルシーアンドシー)、比較的新しい企業である。
こちらは社名より「MISSHA(ミシャ)」というブランドで知られている。
創業者で元会長のソ・ヨンピル代表は、某企業の化粧品研究員出身で、「化粧品の製造原価は安いのだから、化粧品の値段も安いのが当たり前」という信念で会社を立ち上げた。
ちなみにブランド名は、世界的に有名なラトビア出身のチェロ奏者、ミッシャ・マイスキー(Mischa Maisky)から取ってきたという。
信念に従って「ビューティネット」というサイトでネット販売を始めた当初、全品3300ウォン(約330円)で売られていたため、「3300ウォンコスメの神話」と呼ばれた。
ネット販売時から熱狂的なミシャ・マニアといえるオタクがたくさんいることで有名だ。
さらに、ネット販売専業から店舗展開へも乗り出す際に、「ブランドショップ」というコスメ市場の新しい流通構造を作り出した。
ブランドショップとは、一つの会社と加盟店契約を結んでそこで提供する商品だけを販売する店舗を指す。先に紹介した老舗の2社は、デパートと訪問販売の2本立てだった。