中国の有機ELベンチャー「柔宇科技(Royole)」が今年(2018年)10月31日、世界初となる折りたたみスマートフォン「FlexPai」を発表した。同じく折りたたみスマホを11月7日に発表するとの観測があった韓国のサムスン電子を出し抜いた形で、メディアでも驚きをもってそのニュースが伝えられた。
折りたたみスマホについてはこのほか、同じく韓国のLGエレクトロニクスや中国の華為技術(ファーウェイ)、聯想(レノボ)、米アップルなども実用化に向けて開発を進めているとされていた。どのメーカーが“世界初”のタイトルを勝ち取るかに注目が集まっていた矢先のできごとだ。
報道によると、「FlexPai」は画面解像度が1920×1440の有機ELディスプレーを使用。広げた時のサイズは7.8インチで、iPad miniと同様のサイズ感となっている。真ん中から外側に折りたたむとデュアルディスプレーになり、それぞれ独立して使うことも、つなげて使うこともできる。折りたたみの耐久性については、20万回の折りたたみテストをクリアしているという。
中国メディアがこぞって、“中国発”“世界初”の折りたたみスマホのすばらしさを称えたのは言うまでもない。
実際に手に取った人の評価は?
ところが海外メディアでは、実物を手に取った人たちが「折りたたんだ際に伸びた部分がシワになって残ってしまう」「折りたたむときに、バリバリと音がする」「OSの動きが遅い」「ソフトウエアがバグだらけで、デザインが醜い」などと酷評していることが次々に報道された。「FlexPai」は“とりあえず発表しました”感満載だったようだ。