「こうち食堂 日日是好日」が提供する四万十ポークの冷しゃぶ

 2014年9月に始まった「地方創生」。東京一極集中を解消し地方の人口減少に歯止めをかけることを目標としているが、4年経った現在も地方の人口減少に歯止めはかからず、各地の経済は停滞・縮小を続けている。袋小路に入り込んだかに見える「地方創生」だが、ある姉妹の提示した“新しい創生”の在り方が注目され始めている。

 地方の過疎地に移住して人生を賭けて起業するような悲壮なものではなく、東京圏でそれまでと変わらないような仕事をしつつ、“自分の身の丈にあった無理のない取組み”を通じて地方の創生に貢献していこうという「ゆるやかな創生」、言うなれば、“ゆる創生”である。

 その取り組みをするのは、人気観光地「谷根千」にも程近い東京・日暮里のシェアカフェで、2018年7月から「こうち食堂 日日是好日(にちにちこれこうじつ)」を経営する小松遥香(はるか)さん(31)と佳矢(かや)さん(29)姉妹。後編では、昨今話題の「働き方改革」という視点を交えつつ2人の取り組みについて見てみたい。

(前編はこちら)「袋小路の地方創生に一筋の光明を照らす週末食堂」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53931

「こうち食堂 日日是好日」(東京都荒川区)の外観