2018年、ノーベル文学賞が、選考機関であるアカデミーでの「皇太子おさわり事件」など救いようのない醜聞で発表できなくなった経緯について前回触れました。
そんななか、今年に限りレプリカの文学賞をスウェーデンで「ニューアカデミー」を作り授与するという話(https://www.theguardian.com/books/2018/jul/02/alternative-nobel-literature-prize-planned-in-sweden)が聞こえてきました。
いわば、真っ向切っての「偽ノーベル賞」で、さらに「候補者を事前にノミネート、リーク」という、スウェーデンアカデミーが絶対にしないことを正面から行っているんですね。
「ニューアカ」偽ノーベル賞がノミネートしたのは(https://www.theguardian.com/books/2018/aug/30/neil-gaiman-haruki-murakami-alternative-nobel-literature-prize)
Haruki Murakami
の4氏で、いずれも「小説家」というのがポイントでしょう。
本来のノーベル賞とは全く異なる、文学というより小説、ないし書籍の売り上げなどと関わりのある、一定のインタレストをもった宣伝活動と見るのが正確でしょう。
ここに日本の流行作家「Haruki Murakami」の名ががあり、この偽の賞を受賞すると、ちょうどいいのではないかと思います。
Haruki Murakamiについては後で触れるとして、この「偽ノーベル賞」、面白いことをしているなぁ、と思うんですよね。