このところ「九九」の話題など、簡単な数理にトピックスを選んでお話をしていますが、その端緒は高等学校の「情報科目」の大学入試への採用にありました。
意味が希薄である可能性が高く、やめた方がよい、というのが私の論点です。と言っても、通用しないことはあらかじめ分かってもいます。
まず第一に、学習指導要領の縦割りによって「プログラミング」その他、実際にシステムを組んでいくうえで、本当に意味のある数理の話題などは情報科目で取り上げるのに限界がある。
逆に、情報科目で本当に教えるべき内容は、大学入試などで問うてもほとんど意味がありません。最近の不幸な報道から、具体例でお話しましょう。
静岡県警は6月10日、同県藤枝市の山中から、若い女性の遺体が発見された事実を発表しました(https://www.asahi.com/articles/ASL6B0FL5L69UTPB00B.html)。
捜査の結果、この遺体は5月26日から行方が分からなくなっていた、県内の看護師Uさん(享年29)と判明。
この被害者は、浜松市内のフィットネスクラブの駐車場で、複数の男に車で連れ去られる模様を防犯カメラが捉えており(http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2018061202000094.html)、遺体発見後の6月11日、40代の男が本件に関して名古屋市内の警察に自首しました。
次いで、東京都内で共犯とみられる20代の男が身柄を拘束され、本稿を執筆している13日現在、第3の共犯者が存在するとの報道があります。
逮捕された40代と20代、2人の男には事前に面識がなく、また被害者ともやはり面識はなく、事件当日初めて会ったとの供述しているようです。
容疑者2人は被害者が連れ去られた現場で、もう1人の男と話している状況が、やはり防犯カメラに映っており、警察は第3の男の行方を追っているという・・・。
みなさんは5月26日の土曜日夕方、どのように過ごしていましたか?