韓国でも、2018年6月12日にシンガポールで開催が決まった「米朝首相会談」が連日トップニュースだ。そんな中で、静かに大型選挙戦が続いている。
統一地方選と国会議員再・補欠選挙だ。重要選挙だが、関心は低く、与党圧勝の予想が相次いでいる。
2018年6月8日午前、文在寅(ムン・ジェイン=1952年生)大統領夫婦は、青瓦台(大統領府)近くで、事前投票した。カメラの前でポーズを取り、投票率向上に一役買った。
米朝首脳会談翌日に大型選挙
ソウル市内を歩くとあちこちで選挙遊説の車を見かける。候補者のポスターも目につく。「選挙期間中なんだ」ということはすぐに分かるが、残念ながら有権者の関心はかつてないほど低い。
6月13日、韓国は選挙のために休日になる。今回の選挙は「統一地方選挙」だ。
ソウルや釜山の市長など全国の市長選挙、知事選挙、地方議員選挙、教育長にあたる教育監選挙などを同時に実施する。
韓国では1987年の「民主化憲法」の制定で地方自治体の首長の直接選挙が定められた。地域が確定し、1995年に最初の「統一地方選挙」が実施になって以来、今回で7回目の選挙だ。最初選挙だけ任期が3年で、その後は任期が4年になった。
選挙区によっては8回投票
同時に、全国12の選挙区で国会議員再・補欠選挙が実施になる。国会議員選挙まである選挙区の有権者は、1度に8回も投票することになる。大型選挙である。
今回の選挙の意味合いは小さくない。
2017年5月に文在寅(ムン・ジェイン=1953年生)政権が誕生した。大統領の任期は5年で2022年5月までだ。ちょうど在任1年が経過した時期の地方選は、「中間評価」の選挙になる。