拷問関与を議員ら批判、米CIA長官指名のハスペル氏

米中央情報局(CIA)の新長官に指名されたジーナ・ハスペル氏。CIA提供(2018年3月13日提供)。(c)AFP PHOTO / CENTRAL INTELLIGENCE AGENCY/HANDOUT〔AFPBB News

 米国のトランプ大統領がCIA(中央情報局)の次期長官に任命した初の女性候補者に対して、米国議会で反対の声が出始めた。この女性はCIA職員として長年、秘密工作に関わり、副長官にまで昇進した。豊富な実績があるこの人物に一体どんな問題があるのか。

ベールに包まれていたハスペル氏の経歴

 トランプ大統領は3月中旬、次期CIA長官にジーナ・ハスペル副長官を任命した。CIA長官だったマイク・ポンぺオ氏が国務長官に抜擢されたため、ハスペル氏がその後任として任命された。

 CIA長官の人事には議会上院の審議と承認が必要となる。もし承認された場合、米国史上初めての女性のCIA長官が誕生する。CIAの生え抜きの職員が長官となるのも極めて稀だという。

 ハスペル氏は長年、米国政府のインテリジェンス活動の秘密工作部門に所属していた。そのため肩書きや職務内容、経歴などはこれまで一切、明らかにされていなかった。