今や月間アクティブユーザーが世界で2億人を超える巨大SNSサービスとなった「LINE」。その大躍進の立役者となったのが、LINEの開発会社NHN Japanを率いていた森川亮(もりかわ・あきら)氏だ。
森川氏はLINEのCEOを退任した後、2015年に新会社、C Channelを立ち上げた。20代の女性をターゲットに、ファッションやメイク、グルメなどをテーマにした短尺動画を配信する会社である。
同社の動画配信サービス「C CHANNEL」は世界展開を図っており、現在、タイ、台湾、インドネシア、韓国、中国などアジア9カ国で動画を配信している。その中で、森川氏が「海外で一番期待している」という市場が中国だ。
C CHANNELは中国市場をどう捉え、どのような戦略で開拓しようとしているのか。また、実際に進出してどんな発見があったのか。C CHANNELの中国進出を側面支援しているベンチャーキャピタル「Legend Capital」のパートナー、朴焌成氏にも加わってもらい、日本企業が中国市場で成功するカギを語ってもらった。
中国のSNSに動画を配信
──C CHANNELは中国でどのようなサービスを展開しているのでしょうか。
森川 C CHANNELで作った動画を中国のSNSに中国語で配信しています。中国の若い女性向けに作ったヘアアレンジ、メイク、料理などの動画です。