これからのマーケティングはデジタルネイティブ世代にいかにアプローチしていくかが課題となる(写真はイメージ)

インターネットの本格的な普及は90年代からで、今では日常にすっかり定着した。広告市場も例外ではない。近年ではインターネット広告が2桁成長を続けており、マスメディアを猛追している。かつてテレビ、新聞、雑誌、ラジオのマスメディアが広告市場で大きな割合を占めていた。ところが2004年にはインターネットがラジオを抜き、今では雑誌も新聞も抜いた。まだテレビは追い抜かれていないものの、インターネットはマスメディア全体の半分に迫るほどだ。

従来のマスメディアになじみのある世代は高い年齢層に多い。若い世代では新聞を取らない、テレビを持たない人もいて、彼らはインターネットで情報を収集し、コミュニケーションをするのが当然となっている。今後はこうしたデジタルネイティブな彼らにいかにアプローチしていくかが課題となるだろう。

SNSやモバイルの軽視は致命的

デジタルネイティブは2000年ごろに成人したミレニアル世代あたりから始まる。世代によりインターネットを使い始めた時のデバイスや通信環境は異なるものの、インターネットは「すでにあった」という世代だ。

近年、デジタルネイティブな世代に働きかけていくにはインターネットは欠かせない。Web、LINEやTwitterなどのSNS、スマートフォンアプリを攻略していく必要がある。逆に言えばSNSやモバイルを軽視すればビジネスで競争力を失いかねない。

B2Cであれば、WebサイトだけではなくFacebook、LINE、インスタグラムでページを持ち情報発信するのはもはや当然。Webページもあるだけでは不十分で、モバイル対応していないと検索エンジンの検索順位が低くなってしまう。SEO対策は検索エンジンの仕様変化や新技術に追従する必要があり、常に最新動向を把握していかなくてはならない。