物価の上昇は「お金の価値の目減り」を意味します。モノの価値が上昇し続けると、同じ金額で買えるものモノの量が減ってしまうため、実質的にお金の価値が減少したことになるからです。
たとえば、仮に日銀が目標として掲げている年率2%で物価上昇が進むと、現在1000万円の価値は5年後に約906万円、10年後に約820万円になります。「リテラシー不足で102兆をタンスに溜め込む日本の残念ぶり」にあるように、ただお金を持っていても、物価が上昇すれば目減りする一方です。
老後のためにしっかり貯金と思っていても、物価が上昇していけば、貯めたお金の価値が下がり思ったとおりの老後の資金計画ができなくなってしまいます。
老後の将来設計:フローとストックに分けてみる
老後、安心した生活を送るために、将来の計画を練ることはとても大切なことです。このとき、役立つのがビジネス用語の「フロー」と「ストック」です。ビジネスのスタイルは大きく分けるとフロービジネスとストックビジネスに分類できます。