インターネット上で誕生し、世界的に普及していった仮想通貨「ビットコイン」。円やドルなどの既存の通貨とは異なり、国境がなく世界中どこでも使える新時代の通貨として、今大きな注目を集めている。
需要が高まる反面、システムが不完全なこともあり、国ごとに対策が取られている。中国では、3大取引所の一つで上海市に拠点を置く「ビットコイン中国」が、9月末で取引を全面停止することを発表した。中国国内の金融当局が、仮想通貨への取り締まりを強化したことが理由とされている。今後、ほかの取引所も停止していく見込みだ。
一方、日本の各企業はビットコイン決済の導入を着々と進めている。今年7月に、いち早くビットコイン決済を導入した家電量販店のビックカメラ。9月23日からは旅行代理店のエイチ・アイ・エスがビットコイン決済サービスの導入をスタートさせた。このほか、全国の小売店や商業施設など、ビットコイン決済ができる店は増え続けている。
「儲かる投資商品」「決済が便利になる」というプラスの面と、「不安定な値動き」「怪しい」というマイナスの面が、表裏一体のように感じられるビットコイン。現場ではこの状況をどのように見ているのか、webサイト「仮想通貨投資入門」の運営者であり、投資家の山岡氏に話を聞いた。