ドイツ、ベルリンからお送りしています。ドイツでは4年に1度の総選挙が行われ、アンゲラ・メルケル氏率いる与党キリスト教民主同盟が一通りの勝利を収めました。

 しかし、移民に反対する新興の右派政党「ドイツのための選択肢(AfD Alternative für Deutschland)」が連邦議会にいきなり第3党として議席を持つなど、いくつか変化が見られます。

 新政党に票が集まる傾向は日本と通じる面があるのかもしれません。わが国にも関係し得る、様々な展開については、追って記していきたいと思います。

 こちらでの仕事の隙間時間に、最近発生したテロや無差別殺傷事件の現場を訪ねてみました。

 わざわざそのために出向いたというより、私が日常的に行く場所で事件が発生したもので、およそ他人事と思えません。

連立について記者会見するメルケル首相。ベルリン市内にて。

 実は、タイミングが悪ければ被害者になっていたかもしれないタイミングもありました。

 幸いと言うべきなのでしょう、日本国内では、こういう事件はまだ起きていません。

 でも、別種の事件はしっかり起きており、問題との向き合い方には多く、非常に気になる点もありますので、併せて記していきたいと思います。

 最初は2016年12月19日ベルリンのカイザー・ヴィルヘルム教会前のトレーラーによるテロ、この事件は私自身ベルリンで最も頻繁に訪れる場所で発生しました。