(文:コーチ・エィ 稲川由太郎)
「フィードバック」は、コーチングにおいて最も重要な要素の一つです。
人からフィードバックを得ることで、私たちは自分の限られた感覚や視点を越えて、自分自身に関する多面的な情報を得ることができます。
組織の中でどんな役割を担い、どんな立ち位置にいるのか?
周囲にどのような印象を与え、影響を及ぼしているか?
こうした関係者へのインタビュー結果や数値的なデータなどの情報を元に、戦略の軌道修正をしたり行動を促進したりすることで、より早く正確に目標に近づくことができます。
フィードバックを生かすために必要な視点とは?
360度評価などをマネジメントの場面で生かし、社員の成長や学習につなげる施策は多くの企業や組織でも取り入れています。そのため、「フィードバックを効果的に与える方法」を学ぶ機会は、比較的多くあるのではないでしょうか?
一方で、「フィードバックを効果的に受け止める力」についてはどうでしょうか?
人や組織の成長に、フィードバックが欠かせないことを頭では理解しながらも、それを受ける時には、大なり小なり、心理的負担がかかるものでしょう。