民間の内部告発サイト「ウィキリークス」を支持するグループのメンバーが自らグループの活動内容について説明を行ったと欧米のメディアが報じている。

攻撃は「象徴的行動」と主張

ウィキリークスに大規模サイバー攻撃

「アノニマス」はウィキリークスを支持するハッカー集団〔AFPBB News

 英BBC放送の電子版によると「アノニマス(匿名)」と名乗るこの活動家グループのメンバーが取材に応じている。またグループはネットでも報道発表文を公開(PDF書類)し、アノニマスがどのような団体なのか説明している。

 それによると「コールドブラッド」と名乗るメンバーは、ウィキリークスのサービスを停止した企業のウェブサイトに対し一連のサイバー攻撃を仕かけたことを認めており、その意図について「クレジットカード番号を盗んだり、決済システムを破壊することが目的ではない」としている。

 グループはウェブサイトに大量のデータを送信してサーバーの機能を麻痺させる「サービス妨害(DDoS)攻撃」を行ったが、その手法は巧妙なものではなく「企業の顔としてのウェブサイトを狙っただけ」と説明している。

 ウィキリークスが米政府の外交公電を公開し始めてから、米アマゾン・ドット・コム傘下のサーバーホスティングサービスや、ドメイン管理サービスの米エブリDNSドットネット(EveryDNS.net)、オンライン決済の米ペイパル、クレジットカード大手の米マスターカードなどが相次いでウィキリークスのサービスを停止した。

 アノニマスはそうした行為をウィキリークスを機能不全にさせようとする「陰険なやり方」と批判。攻撃は不公正な行為が行われたという事実を認識させるための「象徴的行動」だと説明している。

 またアノニマスというグループについては、「ハッカー集団ではなく一般的なインターネット市民の集まり」としている。「グループの結束は緩く、組織構造は非中央集権的で、命令ではなくそれぞれの考えに基づいて行動している」という。