業績向上を目的とした組織改革や人材開発、リーダー開発の加速にむけたヒントを提供するコーチ・エィの「Coach's VIEW」から選りすぐりの記事をお届けします。

(文:コーチ・エィ 馬場久美子)

 あなたは、目の前で予期せぬ悪い事態が起こったときに、どのような反応をしますか?

 昨年は、中国華南地域での仕事が増え、現地で経営に携わる方々約100人とお話することができました。経営の現況はさまざまで、ネガティブな状況にあることも少なくありません。

 それこそ、「予期せぬ悪い事態」のエピソードも、盛りだくさんです。

 にもかかわらず、きわめて順調な経営をされている方にもお会いしました。

・8年間で、ゼロから40億円まで、ビジネスを育てた方
・離職率を、20%から3%まで下げた方
・ここ3年間、増収増益を続けている方

 皆さんと対話を重ねていくうちに、私は、経営が好調な企業のリーダーが繰り返し言う共通の言葉があることに気がつきました。

業績好調のリーダーが繰り返す言葉とは?

「それって、面白いよね」

 外国人が中国で生活をし、経営をしていくことには、たくさんの苦労があるのはご想像のとおりです。ところが、一部のリーダーにとっては、その困難さえもが「面白さ」であるようなのです。

 私は、この「面白がる力」こそが、海外事業を成功へ推し進めるひとつのヒントなのではないか、と思うようになりました。では、この「面白がる力」の正体とは、いったい何なのでしょうか?