先日、こちら盛岡で「盛岡ブランドフォーラム」が開催されました。
地元への愛着を高めることを目的に、盛岡の魅力をテーマにした講演、パネルディスカッションのイベントです。
なぜかご縁があり、そのフォーラムにパネリストの1人として私も参加。
他は、南部鉄器の窯元の若き後継者や、歴史ある盛岡芸妓の姐さんなど、錚々たるメンバー。地元とはいえ、一書店の一店員である私は、会場の方々には、かなり異質に見えたことでしょう・・・。
創業300年の生活雑貨店にブランディングを学ぶ
地域に根差した「町の本屋」を目指しながらも「ブランディング」とは縁遠かった弊店。このフォーラムの話をいただいてから、あわてて「ブランディング」や「コミュニティデザイン」に関する書籍を読み漁りました。
その中でも、何度も読み返したのが『経営とデザインの幸せな関係』(中川淳著、日経BP社)。
昨年、創業300周年を迎えたご存知、中川政七商店。伝統的な工芸品を大切にしながらも、現代的なセンスを活かした生活雑貨を扱っています。
また自社商品の良さを消費者に直接届けるため、工芸品メーカーとしては珍しいSPA(製造小売業)にも乗り出しており、業界のトップリーダーとして君臨してきました。さらに、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げ、工芸品業界に特化したコンサルティングにも力を入れています。