私は頑固だとよく言われます。人の意見は聞きません。いや、正確にはいろいろな人の意見は聞くのですが、誰かが言った通りに行動することはまず無いんです。それは、起業をして成功するためには、人の言う通りにしていてはいけないと強く思うからです。
人の意見は善意に基づいた「常識」
情報発信や事業をしていると「そんなやり方ではあなたが損をする」「もっとこうした方が良い」というご意見は、多くの方から頂きます。コンサル系の人の中には、ご自身のビジネスに繋げるために他人にダメ出しをする方もいらっしゃいますが、大部分は純粋に善意からのご意見です。「老婆心」というやつです。
その方は自分にとって味方であり、私もそれが善意であることはよく分かるので、「ありがとうございます」と心から答えます。でも、そのご意見の通りに行動を修正することはまずありません。そのご意見から分かることは通常、それが「常識」であるのだろうな、ということだけです。
「常識」に従った行動をすれば、人に不快感を与えたり、叱られることは減るでしょう。しかし、成功しようとする人間にとって、いつも常識に従うことは正しいのでしょうか。相対性理論で有名なアインシュタインはこう言いました。
常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う。
まさにこれだと思うんですよ。常識というのは、多くの人が「正しいと思い込んでいる」ことに過ぎません。人に叱られないことをゴールに設定するなら、いつも常識に従うべきですが、成功をしようと思ったらむしろ、「どの常識が間違えているのだろうか」とテストする感覚が無いといけないと思うんです。